思考のタイプ、認知特性と試験勉強

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↓今回読んだ記事↓

【実際】関西の人って、思考するときも関西弁なの??? ー ライフハックちゃんねる弐式

記事の要約

関西の人は脳内で思考するときも関西弁で思考しているのかという疑問を呈する。それに対して関西弁話者が関西弁で思考すると答えている。その後、脳内の思考は言語化されているかが議論の中心になっていった。スレッド内では思考を言語化、特に音声化している人が多数であったが言語化されていないことを主張する書き込みも少なからず見られた。


思考のタイプについて

調べてみたらこちらの記事が見つかった。↓

あなたの思考は音声?テキスト?それとも…? ~「頭の中のアレクサンドリア大図書館」反応まとめ~ ー togetter

記事内で触れられていた思考タイプは映像、音声、音楽、テキスト、抽象概念、匂い、身体動作、分類不能、複合型であった。

やはり音声以外で思考している人もそれなりにいるようだ。自分自身は音声ベースで思考することに特に疑問を持っていなかったがこの記事の何年か前に同じような話を聞いていたので納得できた。

以上、記事紹介。


そもそも思考のタイプはそんなに単純な話ではないらしい。認知、判断、行動、何度も教習所で聞かされた記憶があるが……。このうち脳内だけで行われているのは認知と判断だ。判断は思考の結果なのでここではほぼイコールで扱うことにする。さらに話を広げてしまうが認知特性というものも一時期有名になった。認知特性では視覚優位、言語優位、聴覚優位に分類している。次に載せる資料でも取り上げられている。↓

http://www.edu-c.pref.miyagi.jp/midori/tokushi/tomomanabi/tokuseirikai/tokusei_all.pdf

要は人は脳内で処理するときは視覚、言語あるいは音声で処理することが多いようだ。しかし優位という言葉が使われていることからわかる通り、もし聴覚優位であっても視覚や言語で処理することもある(そうでなければ社会生活で困ってしまう……)。どれが得意かであってどれかの枠の中でしか処理できないということではない。試験勉強なんかをしていると聴覚優位であっても図を使って覚えたりすることは多い。

そして、ここからは完全に経験則と推測でしかないが認知機能は使うほど強化されていくようだ。私自身は聴覚優位だが画像として覚える努力や言語で処理することが増えてから物覚えが前よりも格段に良くなった。実は予備校時代にも講師の先生から言われていたことではあるが軽視してしまっていたのでほとんど実感できていなかった。何かを覚えたり処理する必要のあるときは自分の得意な方法に加えてそれ以外の処理方法を組み合わせることでより効率的に処理できると思われる。


完全に余談なので読んでほしくないとも思っているが自分の思考整理のために書く。つまらないのと不快感を感じる人もいるだろうから一応注意。

今回引用した宮城県の資料は特別支援教育の資料であり、学習の困難さを抱えていて手立てがあったほうがより理解しやすい子供に対してどのような手立てを考えるかということが書かれている。実際、自閉症スペクトラム障害の子供は視覚優位者が多く、耳で聞いた情報に対してうまく反応できない一方で視覚情報に対しては強く反応する傾向がある。

勉強ができる人は視覚優位者が多いということも知られている。見たまま覚えるのが試験勉強では有利なのだろう。こういう記事もある。↓

https://biz-journal.jp/2017/03/post_18344.html

簡単にまとめると、東京大学ではASDの学生が多い(と思われる)、聴覚処理が苦手な人もいるということも根拠のひとつ、世の中に多くのASDの人がいることを知ってもらいたい、という記事だ。

私は旧帝大の医学部に通っているが同じようなことを実感している。特に視覚優位者でASD傾向の強い学生は世間一般と比してかなりいると思う。勉強が得意だからという理由で医学部に進学したが医学や医療に興味を持っておらず、本人も向いてないことへの努力を求められて苦労しているというパターンをしばしば見る。

私としては勉強に多少苦手意識を持っていても志や思いやりのある人に後輩になってほしいという気持ちがあるので勉強のアドバイスを簡単に書く。上にも書いた通り、自分の特性を知って得意な方法以外も組み合わせて勉強するのをお勧めする。大学受験はたかが暗記なので面白くないがとにかく覚えることを重視すべきだ。そしてなによりも睡眠が大事。絶対に睡眠時間は削らない。

以上、勉強嫌いゆえに自戒を込めて。

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